美しい立ち振る舞いが身につく「指導方法」を舞台女優が語る

「自分を自由に表現する」

そのための美しい姿勢、立ち振る舞い、話し方、目線の送りかた…。

女性ファッション誌のモデルさんに見るような立ち振る舞いを、自分でもできるようになったらどんな気分だろう?

人前が苦手、何かを話そうとすると緊張して目がおよぐ…。自信がない…。

ああ…。たくさんの人たちの前でスピーチをするとき、重要な会議でプレゼンをしなくてはいけないとき、自分の立ち振る舞いで好印象を与えられたらどんなに素晴らしいだろう?

今日の「アクティングラボ 編集室」では、

自信を持てない自分が、自信をもって立ち振る舞えるようになる、そんなコツを代表の宮尾リョウコさんにインタビューしていこうと思います。

 

自分の望む「正解」をまず作る

自信のある女性は美しい

──表現指導も行う「女優・宮尾リョウコ」ですが、以前は治験コーディネーターとして、かなりのバリキャリ女子だった伺いました。

リョウコ:入社2年目からリーダー職に就き、これまでに部門長など20名以上のリーダーを輩出する指導・育成なども行ってきました。

私は結果にもこだわるので、成果は必ず出すようにしてきましたね。

 

──現在は「アクティングラボ」の運営のほか、お芝居なども積極的におこなっているということですが、なぜ今のような働き方スタイルになったのでしょうか?

リョウコ:元々はお芝居の仕事にもっと集中していくため、時間を自由につかえる「独立起業」という手段を選んだことがキッカケでした。

ただ、会社員をするのと起業をするのとでは勝手がぜんぜん違いましたね。

治験コーディネーターという職業であれば「任される仕事」と「正解となる評価」が明確だったのですが、起業となると自分で仕事をつくらなければいけないし、これが正解という評価もないことにとまどいました。

 

──会社員と起業家では働き方がまったく別物だった。

リョウコ:それと同時に、私と同じような悩みを抱える、多くの女性起業家さんたちとお会いすることも増えたんですね。

そこで悩みの原因となる、共通のポイントを発見しました。

「正しい答えも、評価も与えられない」ということは、会社員から起業家へ転身するときに大きなとまどいを生む原因となる、ということです。

これがお客様に「美しい立ち振る舞い」や「自由な表現」「魅せる所作」を身につけてもらうための、大きなヒントになりました。

 

立ち振る舞いは「自信」に左右される

女性には自信が大切

──具体的に、どのようなヒントにつながったのでしょうか?

リョウコ:起業を志す女性って「自信がない」ってよくいうんです。初めてのことへの挑戦なので当たり前ですよね。

ですがいつまでも自信がない状態が続くと、日々の所作、立ち振る舞いにまで大きく影響するんです。

自信がない人って、お客さんから魅力的に思ってもらえないし、なにより信頼してもらいにくくなってしまいますよね。

場合によってはその自信のなさが文章にもあらわれてしまい、ブログやSNSの発信が思うようにできないということも起きると思うんです。

 

──自信の有無は、あらゆる場面で影響がでてきますね。

リョウコ:そこで私が辿りついたヒントは、

「自信を持つための、明確な結果、正解をつくること」だったんです。

自分を思うように表現するためには「自信」が不可欠であり、自信があるということは美しい振る舞いや所作にもつながる、というわけです。

自信があれば、ビジネスにだって必ずよい影響があります!

 

自信のある、魅力的な女性へ

自信のある表情の女性

──自信を身につけ、自分を表現していく。そのためにはどのような方法があるのでしょうか?

リョウコ:自分を表現することはテクニックがすべて、と思いこんでいる方も多いと思います。ですが本当はもっと内面的なことの方が重要なんです。

じゃあその「自信をつける方法」についてですが、多くの人はそういう場面でコーチングを受けたり、心理学を学ぶ傾向があるように私は感じています。

 

──自信をつけるためにコーチングや心理学?

リョウコ:例えばですが、自分を一つひとつ掘り下げることで自信がつくとか、過去のトラウマを解消すると自信がよみがえるとか、色々なアプローチがあると思います。

ですがそれらはどうしても「正解」がないんですよね。自信がついたような気もするし、でもそうじゃないかもしれないし。

特に私の場合は理系出身ということもあって「これをすればOK」「これが正解」というものがないと納得できないところがあります。

 

具体的な「表現・魅せ方」の身につけ方

赤い服を着た女性の魅引力

──「自信」ってたしかに目に見えるものではないので、判断が難しいですね。

リョウコ:そこで私が目をつけたのが「話し方」や「所作・振る舞い」などの表現スキルだったんです。

もちろん、話し方や所作・振る舞いというもの自体に「正解」はありませんが、「その人の望む明確な正解」というものは作れると思っています。

そのためには3つのステップが必要です。

 

ひとつは「自己理解」です。自分を知り、どんな自分になりたいかを知ることが大切です。

ふたつめのポイントは「表現の仕方を知る」という段階です。

自分が望む正解の「話し方」や「所作・振る舞い」は、どうすれば再現できるのかを知る必要があります。

そして最後は、それを「表現できるようになる」というステップです。知識としてではなく、自分でそれを実行できなければ意味がありませんからね。

 

表現スキルはなぜ「再現可能」なのか?

舞台女優の魅せる表現スキル

──自己理解にしても、自由に表現する立ち振る舞いにしても、習得するのはかなり難しいように感じてしまいます。そのあたりはどうなのでしょうか?

リョウコ:私自身、女優として5年以上、20本を超える舞台に出演し続けているため、魅せ方、立ち振る舞い、所作、話し方、表現の方法を知識としては知っています。

ですが、それを人に教えられるのか? というと確かに話は別ですね。

 

──野球の長嶋さんではないですが、自分がやるのと教えるのとでは違うという話はよく聞きます。

リョウコ:そこに関しては、私のこれまでの仕事経験が関係しているのだと思います。というのも、治験コーディネーターとして2,000人以上、15年にわたってカウンセリング業務をしてきました。

そして何よりも、部門長としてこれまで20名以上のリーダーを輩出してきた、という実績もあります。

行動心理学などを活かした研修では「行動をこまかく、わかりやすく、誰にでもできるように伝える」ことを学んだりしますが、私はそれを実地でやってきたようなんです。笑

 

宮尾リョウコからのメッセージ

宮尾リョウコ

──最後に、「アクティングラボ」がこれから伝えていきたいメッセージをよろしくお願いします。

リョウコ:まずは「写真の中」だけでもいいと思うんです。自分のちょっとした姿勢やしぐさを変えるだけで、とても素敵な自分に出会えるという経験ができます。

話し方や立ち振る舞い、所作というのは「自分の望む正解」を表現することができます。

私という他者からの演出がつくので、それが正解だという「評価」ももらえるので自信にしやすいという特徴もあります。「だってプロがお墨付きを出したんだから!」という具合に。

 

最初は写真の中だけに「理想の自分」がいるだけでもいいと思います。

実際にお客さまもそれだけで顔が輝き、キラキラとした表情を見せてくれます。

そこからお仕事の場面、日々の生活シーンでも理想の立ち振る舞いができるようになれば自信もどんどんついてくると思います。

 

なので女性起業家さんだけに限らず、営業職や接客業の方、クラウドファンディングなどでプレゼンが必要な方、セミナーや研修の講師さん。

さらにいえば、社長や議員の妻をしていて所作が問われるような方々のお役にも立てると思っています。

日常生活から自信を持てるようになれば自分を好きになれますし、希望もどんどんわいてきます。

「表現」を通して、やりたいことにを積極的に取り組める人たちが増えていけばと願っております。

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